• イベントレポート
  • 2025.11.25

全国で1,600店舗を突破!フランチャイズEXPO 大阪で 株式会社エンパワー(買取大吉)の花田氏にインタビュー

 株式会社エンパワー(買取大吉)の花田様

2025年8月27日(水)~29日(金)にインデックス大阪で開催された「フランチャイズEXPO 大阪」で 株式会社エンパワー(買取大吉)の花田氏にインタビューをさせていただきました。

まずは「買取大吉」について教えていただけますか。

2010年10月に設立し今年で15期目を迎えるまだ若い会社です。現在は全国で1,600店舗を超え、買取ブランドはおろかリユース業界全体でも単独ブランドとしては店舗数ナンバーワンの規模となっています。 我々の大きな強みは、店舗の継続率が97.9%という点です。本部が既存店舗をしっかりとサポートしながら新規出店も着実に積み重ねてきたことで、ここまで多くの店舗展開につながっています。

買取大吉の強みや差別化ポイントを教えて下さい。

買取大吉の強みや差別化ポイントを教えて下さい。

当社の特徴は、まず「買い取りの仕組み」にあります。査定は本部がしっかりとサポートし、オーナー様に代わって精度の高い査定を行います。そのうえで、商品の売却先は必ずしも買取大吉だけに限らず、他の卸先を選ぶことも可能です。もし外部の方が高く買い取ってくれるのであれば、そちらに売却していただいて構いません。オーナー様にとって利益を最大化できる柔軟な仕組みになっています。

査定の精度については、真贋判定で99.6%という非常に高い水準を実現しています。残り0.4%のケースで万が一偽物が混ざってしまった場合でも、本部が責任を持って保証いたしますので安心していただけます。

さらに、未経験の方でも安心して運営できるよう、査定は写真を本部に送っていただくだけで完結可能です。難しい知識や経験がなくても、本部のサポートを受けながら事業を進められる点も大きな強みです。

収益モデルについて教えてください。

収益モデルについて教えてください。

直営店の中央値での実績になりますが、開業初月の売上は従業員2名で約1,700万円となっています。仕入れ額は910万円、粗利は803万円。そのうち経費が287万円で、結果として1ヶ月目から約500万円の営業利益を出すことができています。初期投資の回収も、直営の場合は3ヶ月程度で可能というモデルです。

フランチャイズ店舗の場合は、回収目安を6〜10ヶ月程度とお伝えしています。 また、店舗型ビジネスでは一般的に家賃と人件費が大きなランニングコストになりますが、当社のモデルでは1〜2名で運営が可能で、店舗の広さも5〜10坪とコンパクト。そのため固定費を抑え、利益をより多く残せる仕組みになっています。

損益分岐点について教えてください。

損益分岐点は、粗利ベースで150万~200万円ほどになります。オープン初月は広告費としておよそ100万円、その後は月50万円程度を想定しています。

この水準の粗利を確保するために必要なお客様数は、実際には1日あたり3~4名程度の来店で達成可能です。効率的に収益を上げられる点も大きな特徴です。

加盟モデルについて教えてください。

加盟モデルについて教えてください。

加盟時に必要となる費用は大きく分けて以下の通りです。

まず、加盟金が220万円。そして開業準備金が110万円です。こちらは、出店エリアのマーケティングや物件紹介のために必要な費用となります。

次に開業支援金が220万円。この中には、スーパーバイザーによるオンラインでの8日間の研修(2名分)や、オープンに合わせた現地での1週間研修、さらに1ヶ月間のランディングページ作成・運用費用が含まれます。

物件取得費は150万円程度で、東京や大阪の平均家賃25万円を基準に、その6か月分を見込んでいます。内外装工事費は看板設置や店舗工事を含め200万〜300万円ほど。さらに、特殊什器など必要な設備費用が50万円ほどかかります。

これらを合計すると、およそ950万円程度が初期費用の目安となります。

加えて、買取の仕入れ資金として約250万円の運転資金をご用意いただくケースが多く、トータルでは約1,200万円で開業いただけるモデルとなっています。

どのようなオーナーの方が伸びていらっしゃいますか?

どのようなオーナーの方が伸びていらっしゃいますか?

これまでに1,600店舗以上の出店実績があり、その中で培った豊富なノウハウやナレッジを活用していただいたオーナー様が成功されています。全国各地の地域データを十分に活かし、再現性の高い取り組みをされている方ほど成果が出やすい傾向にあります。

また、日々の業務にはルーティンワークも多いため、個人で加盟されたオーナー様の場合は、自己管理をしっかりと行い、着実に業務をこなす方が業績を伸ばしています。

一方、法人での加盟も近年増えており、法人の場合は管理体制が整っていることから、成功の確率がより高い印象を持っています。

反対に、うまくいかないケースにはどのような理由がありますか?

「本部のサポートを素直に受け入れない方」、「こだわりを持ちすぎてしまうこと」です。本部では、これまでの実績データから新聞広告など効果的な手法を推奨していますが、オーナー様の前職の経験を優先し、SNS広告だけに絞ってしまうケースがあります。その結果、本部の蓄積されたデータを活かせず、思うように集客につながらないことがあります。

売上が伸び悩んだときの本部はどのような支援をしますか?

売上が伸び悩んだときの本部はどのような支援をしますか?

まずスーパーバイザーがオンラインで月1回面談を行い、近隣の直営店データを基に原因を徹底分析します。減価率の上振れやリピーターの減少など、店舗ごとの課題を特定したうえで、最適な改善策をご提案します。

分析結果にもとづき、集客・運営・査定プロセスの各面から具体的な打ち手を提示し、解決まで伴走支援します。

今後の戦略についてを教えて下さい。

今後の戦略についてを教えて下さい。

我々は、今期中に1,900店舗の達成を目標としています。ただし、現在の買取業界は競争が激化しており、30年前のコンビニ業界に似た状況にあると感じています。最終的には、大手数社に淘汰されていったコンビニ業界と同じような現象が、この業界でも起こると見ています。

そのような中で当社は、積み上げてきた効率的な出店戦略を取り入れ、よりスピーディーかつ持続的な成長を実現していきたいと考えています。

フランチャイズマッチ編集部

私たちは「資料請求」をゴールにせず、その先にある『加盟者の成功』を徹底的にサポートするメディアを目指して日々取材と発信に取り組んでいます。読者の皆さまが“一歩先の判断”を自信を持って下せるようお手伝いいたします。