- 海外フランチャイズ動向
- 2025.08.24
- 2025.08.22
【nana’s green tea】ラスベガスに初出店――現地から抹茶・日本茶ブームを発信

日本茶・抹茶をテーマにしたカフェブランド「nana’s green tea」を運営する株式会社七葉(本社:東京都目黒区、代表取締役:朽網 一人)は、2025年7月19日に「nana’s green tea Las Vegas Store」をオープンしました。これにより、海外での店舗数は14店舗となります。
出店の背景
世界的に高まる抹茶人気はアメリカでも拡大し、抹茶ラテやスイーツを中心に“ヘルシーな素材”として注目が集まっています。当社はニューヨーク、シアトル、ベルビュー、ハワイでの出店を通じて手応えを得ており、とくに若年層の需要が顕著です。一方でラスベガスには抹茶専門店がほとんどなく、国内外で培った運営実績を生かして出店を決定しました。日本の店舗と同じ厳選抹茶を使用し、現地でも変わらない品質を提供します。
店舗の特徴
立地はラスベガス・ストリップから車で15~20分の住宅地エリアにある郊外型ショッピングゾーンの一角です。ブランドとしては珍しい戸建てカフェスタイルで、駐車スペースも十分に確保。近隣住民が日常的に立ち寄れる店舗づくりを進めています。周辺では今後大型店舗の開業も予定されており、エリア全体の活性化が見込まれます。
オープニングの模様

7月7日にソフトオープン、7月19日にグランドオープンを実施。開業前からSNSで期待の声が寄せられ、当日は店頭に長い行列ができるなど高い関心が集まりました。開店前に並ばれた先着3名には「1年間ソフトクリーム無料パス」を進呈。さらに25ドル以上ご購入のお客様を対象に、Echo・iPad・AirPodsが当たる抽選会を行い、結果は翌日のInstagramライブで当選者へ電話連絡する演出で盛り上げました。テープカットや獅子舞、並ばれたお客様へのケーキ配布も実施し、グランドオープン当日の売上は1万ドルを超えました。
店舗情報
住所:6925 S Buffalo Dr #140, Las Vegas, NV 89113, USA
営業時間:11:00~20:00
席数:78席
定休日:なし
Instagram:https://www.instagram.com/nanasgreentealv/
海外展開について
当社は2012年にシンガポールにAsia Pacific本部を設立し、東南アジアでの展開を開始。2018年には北米本部(米・カリフォルニア)を設立し、フランチャイズ体制を強化しています。2030年までに北米で100店舗、海外合計200店舗の展開を目指します。
ブランドについて
「nana’s green tea」は2001年、東京・自由が丘で誕生。「新しい日本のカタチ」をコンセプトに、抹茶をはじめとする日本の食文化・茶の湯の精神を現代のライフスタイルに溶け込ませ、商品と空間の両面から発信しています。
食材へのこだわり
抹茶は京都・宇治の老舗茶問屋「山政小山園」の茶師が用途に合わせて合組したものを使用。お米は国産有機米(※一部店舗で「あきたecoライス米」を使用)。鮪は和歌山県・那智勝浦港の天然鮪を活〆後、品質を保つ特殊冷凍法で各店へ届けています。※一部店舗で取り扱いが異なる場合があります。
空間デザイン
店内は「現代の茶室」をテーマに、土地の歴史や文化を取り入れながら一店一様のデザインで構成。統一感とオリジナリティを両立し、心地よい時間を提供します。
公式サイト・SNS
Web:https://www.nanasgreentea.com
Instagram:https://www.instagram.com/nanasgreentea_official/
X(旧Twitter):https://x.com/nanasgreentea_j
編集部コメント
ラスベガスで“郊外・戸建て”というフォーマットは、他のカフェと一線を画す戦略です。日常使いのカフェ需要を取り込みつつ、週末は観光客の回遊も狙える二面性が強み。1万ドル超の初日売上や、SNS連動の抽選・無料パスといった体験設計は、認知拡大に直結する好例です。
今後は現地の嗜好に合わせた期間限定メニューや、食事系の強化で客単価と再来店の両輪をどう伸ばすかが注目ポイント。2030年「北米100店舗」構想の試金石として、オペレーションの標準化と人材育成の質が成長速度を左右しそうです。