ウォークインケース

スーパーやコンビニのガラス扉付き飲料棚(リーチイン)の裏側に設けられた、入室可能な冷蔵保管室を指します。店舗スタッフはバックヤード側から室内に入り、棚の裏面から商品を補充します。店内側の扉を開けずに済むため、来店客の買い物を妨げず、棚の温度上昇も抑えられます。一般に「ウォークイン」と略して呼ばれることもあります。

ウォークインケースの利点は、補充効率と品質管理にあります。バックヤード側で先入れ先出し(FIFO)を徹底しやすく、品切れや陳列崩れを減らせます。店内側の扉の開閉が減ることで温度安定性と省エネにも寄与し、結露や霜付きの抑制、冷機の負荷低減にもつながります。さらに、ピーク時間帯でも裏から静かに補充できるため、機会損失(売り逃し)の低減人時生産性の向上が期待できます。

フランチャイズ店舗のオペレーションでは、ウォークインケースの有無が補充導線・在庫回転・電力コストに直結します。物件選定や設備投資の段階で、庫内の有効面積、棚裏の開口寸法、扉位置、ドレン処理、温度帯(例:飲料・乳製品・惣菜でのゾーニング)まで確認しておくと、開業後の運営が安定します。