- イベントレポート
- 2025.10.03
- 2025.10.07
学習塾・予備校売上ランキング4年連続で1位!フランチャイズEXPO 大阪で株式会社やる気スイッチグループの後藤氏にインタビュー

2025年8月27日(水)~29日(金)に開催された「フランチャイズEXPO 大阪」で、株式会社やる気スイッチグループの後藤氏にお話をお伺いしました。
株式会社やる気スイッチグループのご紹介をお願いします。
CMでもご存じの方が多いかと思いますが、弊社は学習塾事業からスタートし、現在では幼児教育、体操教室、英会話教室、学童保育、幼稚園、プログラミング教室など、幅広い教育サービスを展開しています。 1歳半から大学受験までのお子さまを対象とする、総合教育グループとして事業を拡大してまいりました。
現在、全ブランドを合わせて約3,400拠点を運営しており、そのうち「スクールIE」が約1,200教室です。生徒数はおよそ13万5,000人にのぼります。
御社の強みや特徴を教えて下さい。

創業から50年、そしてフランチャイズ事業には28年にわたる実績があります。その間に積み重ねてきた数多くの成功例や失敗例をノウハウとして体系化し、フランチャイズオーナーの皆さまに横展開できることが大きな強みです。
また、1歳半から18歳まで幅広い年齢層に対応できる多彩な教育ブランドを展開している点も特徴です。幼児期から大学受験まで一貫してサポートできるだけでなく、大学受験を終えた生徒さんが「スクールIE」の講師として戻ってきてくれるケースも少なくありません。長い期間にわたりご家庭やお子さまと関わり続けられることは、弊社ならではの強みだと考えています。
収益モデルを教えて下さい。

スクールIEを例にご説明します。
生徒一人あたりの授業料は平均で約2万5,000円となっています。例えば生徒数が100名の教室であれば、月間の売上は約250万円、年間では3,000万円規模になります。さらに夏期・冬期・春期の各講習を加えると、年間売上は4,000万円を超える見込みです。
学習塾の特徴として、損益分岐点を超えた後は収益の大半が利益につながる点が挙げられます。そのため、まずは損益分岐点を突破することを目標にしていただければ、非常に高い利益率を実現できるビジネスモデルとなっています。
開業資金について教えて下さい。
スクールIEの場合、地域や物件の規模によって変動はありますが、加盟金・保証金をはじめ、約半年分の広告宣伝費、物件取得費や工事費、さらに家具・備品や教材までを含めると、総額でおよそ2,000万円が目安となります。
損益分岐点となる生徒数は、おおよそどのくらいになりますか。
こちらもスクールIEを例にしますと、家賃や室長のお給料によっても変わってきますが、おおよそ生徒数40〜45名が損益分岐点の目安となります。先ほども言ったように、それ以降は利益率が一気に上がるビジネスモデルとなっております。
本部のサポート体制を教えて下さい。

スクールIEの場合、開業前はまず立地選定からサポートいたします。全国を3,000以上の商圏に分け、小学4年生から高校2年生までの人口、商圏内にある競合塾(個別・集団)の数、小中学校の分布や生徒数の推移など、細かなデータを保有しています。さらに、全国で1,000校以上を開校してきたノウハウを組み合わせ、最適な立地をご提案しています。
ご契約後には、業界最長といわれる2週間の研修をご用意しており、費用はすべて無料です。複数校を同時に開校される場合でも、複数人の室長候補が参加でき、全員が無料で受講できます。スキルアップに余計な経費はかからず、成功に必要な知識と技術を身につけていただけるのは本部の重要な役割と考えています。
さらに、月1回の室長向けLINE研修や、年2回のオーナー会及びオーナー総会を開催。スーパーバイザーによるフォロー体制も充実しており、加盟いただいた方に安心して運営していただけるよう支援を行っています。
どのようなオーナーの方が業績を伸ばしていますか?

フランチャイズに加盟いただくことで、商品開発・システム・ノウハウ・ブランド力・研修・マーケティングといった本部の資源をすべて活用することが可能になります。そのうえで、本部からのアドバイスやマニュアルに沿った「スタンダード営業」をしっかり実践されているオーナー様が、確実に業績を伸ばされています。
逆に本部から見てボトルネックになりそうな点はありますか?
大きく分けて2つあります。1つ目は「自己流の運営」です。先ほどお話ししたように、弊社では本部のアドバイスやマニュアルに沿った「スタンダード営業」を推奨しています。実際、日経MJが毎年11月に発表する学習塾・予備校売上ランキングでは、4年連続で1位を獲得しています。これは、全体の8割以上のフランチャイジーが好業績を上げているからこそ実現できていることです。逆に、自己流にこだわって運営してしまうと、生徒数が伸び悩むケースが多く見られます。
2つ目は「立地選定」です。オーナー様のご希望で馴染みのある地域に出店したいというケースもありますが、競合が集中するエリアでは損益分岐点に到達するまでが難しくなります。本部が持つ詳細なデータを基に出店していただくことが、成功への近道だと考えています。
本部としての今後の戦略・展開について教えてください?

弊社は、幼児から高校生まで幅広い年齢層にご利用いただける教育ブランドを展開しています。今後はこれをさらに全国へ広げ、より多くの子どもたちに学びの機会を提供することで、将来の幸せにつなげたいと考えています。そのためにも、フランチャイズオーナーの皆さまには多店舗展開を進めていただき、事業を大きく伸ばしていただきたいと考えております。
また、プログラミング教室やGLOBAL LIVE英会話、スポーツ教室といった「アドオンコンテンツ」を異業種の方々にも取り入れていただけるよう取り組んでいます。例えば、少子高齢化の影響で生徒数が減少している自動車学校の空きスペースを活用するケースや、既存の学習塾にプログラミングやGLOBAL LIVE英会話を加えることで競合との差別化を図る展開なども進めています。
