- 業界ニュース
- 2025.09.14
- 2025.09.17
【9月15日は敬老の日】残暑長引くいまこそ確認。シニアのエアコンクリーニング実態――78.5%が「自分でフィルターだけ掃除」
清潔な空気と節電には“内部までの掃除”が必須。適切な方法と頻度をプロが解説

株式会社ナック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村 寛)は、ダスキンのフランチャイズ事業を展開するレンタル事業(レンタルビジネスカンパニー代表:脇本 和好)において、敬老の日(9月15日)に合わせ、全国の65歳以上男女500名を対象に「シニア世代のエアコンクリーニング」実態調査を実施しました。
厳しい残暑でエアコン使用の重要性は浸透しつつあります。今回は“掃除”に焦点を当て、健康と節電の両面から、実態と対策を明らかにしました。
その結果、年1~2回のフィルター掃除のみが57.4%、プロの内部クリーニング未経験が75.6%でした。一方で掃除の動機は「ホコリ・汚れ対策」「節電」の声が多数。清潔さと節電を両立するには内部までの清掃が鍵であることが示されました。
調査概要
- 調査名:シニア世代のエアコンクリーニング実態調査
- 方法:インターネット調査
- 期間:2025年8月26日~8月29日
- 対象:全国の65歳以上 男女500名
※掲載の際は「株式会社ナック調べ」とご明記ください。
主な調査結果
1.掃除頻度は年1~2回が中心(57.4%)

「半年に1回」33.8%、「年に1回」23.6%で計57.4%。一方、「全く掃除しない」12.6%、「数年に1回」10.6%も存在します。
2.78.5%が“自分でフィルターのみ”を清掃

掃除を行う人のうち、78.5%はフィルターのみを自己対応。「手の届く範囲のみ」も約半数に上りました。プロへの依頼は7.8%にとどまります。
3.掃除のきっかけは「ホコリ・汚れ」65.4%、「節電」36.2%

清潔な送風と電気代の抑制が行動理由の上位でした。
4.75.6%がプロの内部クリーニング未経験

「知らなかった」は0.4%にとどまり、認知はあるものの利用ハードルが残っています。
5.依頼しない理由は「費用」66.1%、「問題なく使用」39.2%

故障がない限り不要と考える層が一定数見られます。
6.31.9%が「課題が解消されれば頼みたい」と回答

「いいえ」35.5%、「わからない」32.6%で、利用意向は二分されました。
プロが解説:正しいエアコンクリーニングのポイント
(株式会社ナック レンタルビジネスカンパニー ダスキン事業本部 ケアトレーニングセンター 川田 俊之・永塚 健一)
日頃のフィルター掃除+プロの内部洗浄がベスト
毎日吸う空気を清潔に保つには、内部までの定期清掃が不可欠です。内部は感電や破損の恐れがあるためプロに依頼してください。日常はフィルター掃除を継続すると効果的です。
※画像はイメージです
内部がきれいだと節電効果も期待
内部が汚れていると設定温度に達するまで時間がかかります。内部を清潔に保つことで効率が上がり、結果的に電気代の抑制につながります。
お掃除機能付きでも内部クリーニングは必要
ダストボックスの清掃だけでは取り切れないホコリが内部に残る可能性があります。定期的な専門清掃をご検討ください。
目安の頻度

- フィルター掃除:できれば月1回、少なくとも3か月に1回
- プロの内部クリーニング:2年に1回程度
本調査を通じ、シニア世代が求める清潔さと節電を実現するためには、フィルター清掃に加えて内部までの定期クリーニングが重要であることが改めて確認できました。
編集部コメント
残暑が長引く今年、エアコンは“命を守る家電”です。調査では78.5%がフィルターのみ掃除、75.6%がプロ未経験と、内部清掃が手つかずの実態が見えました。清潔さと節電を両立させるには、月1回のフィルター掃除(最低でも3か月に1回)+2年に1回のプロ内部洗浄がいいようです。お掃除機能付きでもダストボックスや熱交換器の汚れは残るため、専門クリーニングは有効です。におい・風量低下・電気代の急増・吹出口の黒い点(カビ)は要クリーニングのサイン。高所作業や分解は転倒・破損の危険があるので無理は禁物です。
費用がネックという声(66.1%)には、複数台の同時依頼やオフシーズン(秋~初冬)の予約、シニア割・キャンペーン活用で対処を。自治体の高齢者支援や省エネ関連助成がある地域もあるため確認をおすすめします。
フランチャイズ各社には、電話予約の取りやすさ、料金の見える化、作業前後の写真報告、文字大きめの説明書など、シニアに優しい導線設計がより一層求められます。