4.良いフランチャイズの見分け方(フランチャイズ本部の情報収集)
目次
良い本部と出会う
フランチャイズで起業する場合、最大のメリットはフランチャイズ本部のノウハウを色々と提供してもらいながら事業を成功させることができると言うことです。
せっかく起業しても、フランチャイズの看板だけで何のフォローアップも受けられないのであればフランチャイズとして起業した意味がありません。
以下のポイントを抑えて自分にあったフランチャイズ本部を探してみましょう。
フランチャイズ本部の経営姿勢がわかる情報
本部の経営理念や事業に対する姿勢に共感できるかを確かめましょう。以下の4つのポイント抑えておきましょう。
- フランチャイズチェーンの方針
- 経営者の考え方
- 企業の将来性
- 組織風土や外部からの信頼、評判
フランチャイズを選ぶ上での必要情報
現状のフランチャイズの実情がわかる情報や、契約内容などフランチャイズを選択する上で判断材料となる情報が開示されているかを確認してください。
- フランチャイズの契約内容
- 資本金、店舗数、直営点比率、従業員数など起業スケールのわかる情報
- 操業年月、沿革などの会社情報
- 出退店舗数
フランチャイズ本部の持つ商品力と店舗展開力
フランチャイズ本部の持つ商品の開発力、独自性、商品供給の安定性、店舗のモデルや他店舗展開しているオーナーなどを確認しましょう。本部の持つ実力を確認します。
- 魅力的な商品展開
- 商品供給の安定性
- 商品の開発力
- モデル店舗の有無
- 複数出店オーナーがどれくらいいるか
加盟店舗へのフォローアップについて
フランチャイズとして加盟した際に、本部がどれくらいフォローしてくれるかを確認しましょう。具体的には以下のポイントを押させておきましょう。
- 開店するまでの開業前のサポート
- 研修制度の充実
- 経営に関する情報提供やアドバイス
- 本部実施イベントにおけるFC店舗の参加の有無
- 経営不振になった際のバックアップについて
店舗運営におけるコスト
FC加盟することで実際に成功する可能性がどれくらいなのか、ランニングにかかるコストはいくらか、初期に必要な金額はどれくらいかなど確認しましょう。
- 利益率、損益
- ロイヤリティ、本部徴収額
- 初期投資額とその回収目安
法定開示書面では、過去3年分の情報が公開されています(法定財務諸表)。
この書面は大変難しい内容になっており、専門家ですら難解で情報を集めるのに苦労することがあります。
以下に見るべきポイントをご紹介します。
フランチャイズ本部の安定性
流動比率 (流動資産÷流動負債×100%)
賃借対象表の流動資産と流動負債の比率を現したものです。会社の短期的な支払い能力を測ることができます。
流動資産とは現金預金、受取手形、売掛金、棚卸資産など、1年以内に現金化できる資産を指します。
流動負債とは買掛金、未払金、借入金など借入期間が1年以内の短期借入金などが該当します。
自己資本比率 (純資産÷総資産×100%)
自己資本率が高いほど安定した優良企業と言われます。
この比率が低いと、借入などの負債が多いと言うことになり、返済義務のあるお金が多く、中長期的に見ると倒産する可能性があると考えられます。
しかし、設備投資などにより一時的に変動しているフランチャイズ本部もあるため、どういった経緯で釈乳が多くなっているかを見てきちんと判断する必要があります。
収益性
売上高 利益率 (利益÷売上高×100%)
その本部が実際にどれくらい稼ぐ力を持っているかを確認することができます。
ざっくりと確認するには上記の計算式のように売り上げに対する利益率を確認しておきましょう。
総資産利益率(ROA) (利益÷総資産×100%)
会社が持っている総資産に対する利益の割合です。本部が資産を有効的に活用して利益を生み出せているかを確認することができます。
成長性
前年比成長率 { (当期-前期)÷前期×100%}
前年に対してどれくらい売り上げが伸びているかを確認します。上記の計算式では前期と当期の比率ですが、前期と前々期も確認することで、継続的に成長しているかを確認することができます。
法定開示書面は中小小売商業振興法により、小売業、外食業は開示をする義務を負っているため、過去3年間のデータを見ることが出来ます。
また、近年、上記業界以外のフランチャイズ本部も法定開示書面を持つようになってきています。
この書面自体はとても難しい内容となっていますが、過去3年間の業績を見られるか見られないかで将来的なそのフランチャイズの将来性を大まかにみることが出来ます。
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